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Motley Crue - THEATRE OF PAIN

* update 2009/01


THEATRE OF PAIN 「シアター・オブ・ペイン」

01. City Boy Blues
02. Smokin' In The Boys Room
03. Louder Than Hell
04. Keep Your Eye On The Money
05. Home Sweet Home
06. Tonight (We Need a Lover)
07. Use It Or Lose It
08. Save Our Souls
09. Raise Your Hands To Rock
10. Fight For Your Rights
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11. Home Sweet Home (Demo)
12. Smokin' In The Boys Room
  (Alternate Guiter Solo Rough Mix)
13. City Boy Blues (Demo)
14. Home Sweet Home (Instrumental Rough Mix)
15. Keep Your Eye On The Money (Demo)
16. Tommy's Drum Piece From Cherokee Studios
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* エンハンスドCD仕様 "Home Sweet Home" PV収録


Album Details:
* Original Released : 1985/06/21
* Line-up : Vince Neil (Vo, Harmonica), Mick Mars (G, Vo), Nikki Sixx (B, Vo, Synthe), Tommy Lee (Dr, Vo, Piano)
* Produced by : Tom Werman for Julia's Music, Inc.
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* Debut : 90 (1985/07)
* Peak : 6 (1985/08)
* Top200 : 72 weeks / Multi Platinum (x4 / 4,000,000 over)
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* Single : #02."Smokin' In The Boys Room", #05."Home Sweet Home", #04."Keep Your Eye On The Money"
* Video : #02."Smokin' In The Boys Room", #05."Home Sweet Home"


Liner Notes:
前作(2nd)で提示されたヘヴィ・メタル色が後退し、グルーヴィーなロックン・ロール色を強めて制作された3rdアルバム。当初、アルバムの仮タイトルは「LOUDER THAN HELL」と名付けられていたが、その後#04の歌詞の一節でもある「ENTERTAINMENT OR DEATH」に変わり、最終的に「THEATER OF PAIN」にて決定 (ちなみに、このタイトルは2ndアルバム制作時のタイトル候補でもある)。

アルバムのリリースに合わせ、バンドはそれまで身に着けていたレザーやスタッズによるバイオレンスな衣装(映画 「MAD MAX 2」からインスパイアされたもの)を脱ぎ捨て、一変してスパンコールが散りばめられた衣装と派手なメイクによるグラマラスな視覚イメージを打ち出すが、このイメージ・チェンジは当時隆盛を極めたMTV時代に見事にフィット。バンドのビジュアルを最大限に活かした#02, #05のビデオ・クリップがMTVで頻繁にオンエアされ、同時期に行われた初のワールド・ツアーも大成功を収めるなど、バンドをメジャー・アクトの座に君臨させた出世作となっている (全米アルバム・チャート最高6位。マルチ・プラチナム獲得)。

ただし、この時期のバンドの内情は、レコーディング直前に起きたVinceの交通事故の影響や、急激な成功の裏返しとも言えるメンバーのドラッグ, アルコール依存癖の悪化などから、多大なプレッシャーと微妙な距離感が生まれていたのも事実であり、バンドのメンバー全員が「このアルバムは、あまり好きじゃない」と声を揃えるほど、大成功を収めた記念碑にしては、冷遇されているアルバムである。また、それを裏付けるように、本アルバムに伴うツアー以降、シングル2曲以外のトラックはLiveでプレイされていない (唯一、#03は例外だが、この曲はメジャー・デビュー前の1982年中頃に既にLiveでプレイされていた)。

"泣き"と"笑い"の仮面が配置されたジャケット・デザインのコンセプトはNikkiとBob Defrinによるもので、イラストは後にディズニー・キャラクターのアートなどを手掛けることになるDave Willardson。

以上、一般的(ヒット・チャート的)には「勢いに乗った時期」、バンド側からは「暗黒時代」と正反対に位置付けられる本アルバムではあるが、バンドのストーリーを物語るには外せない一枚。ちなみにNikkiは「誠実なアルバムではあるが、ジャケット右側の泣きの仮面のようなアルバム。ただし、この時代もバンドにとって重要な時であり、誇りに思う」と語る。


※商品情報:「シアター・オブ・ペイン」
(商品情報は「Amazon.co.jpアソシエイト」による)


Additional Info:
#11- #16は1999年のデジタル・リマスター盤 "CRUCIAL CRUE (ミレニアム・シリーズ)"リリース時に追加された未発表テイク。
また、上記リリースの際には日本国内のみの限定盤として紙ジャケット仕様のCDも発売されている。

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2003年のアメリカでのレーベル移籍(Beyond→ Hip-O)に伴う再発時には、エンハンスド・ビデオ・トラックが追加収録された。

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日本盤の紙ジャケット仕様は、2005年に行われた来日公演(2005/11/19- 11/17、全7公演)を記念した限定盤として、2005/10/26にも発売されている。

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紙ジャケット仕様は、2008年のアルバム「SAINTS OF LOS ANGELES」のリリースにあわせ 2008/06/25にも発売されている(3回目は全10枚, SHM-CD仕様, 初回限定盤)。


Tracklisting:
* (A1)~ (B4)は、LPレコード(A / B面)でのトラック番号


01 (A1). City Boy Blues / シティ・ボーイ・ブルース
 (Music: Sixx, Mars, Neil / Lyrics: Sixx)

 少年時代をアメリカの田舎町で過ごしたNikkiが、大都会Los Angelesで生きる自身の心境をベースに書いたもの。Nikkiいわく 「シングル2曲以外から選ぶなら、この曲が最高だ」。



02 (A2). Smokin' In The Boys Room / スモーキン・イン・ザ・ボーイズ・ルーム
 (Michael Lutz & Cub Koda)

 アルバムからの1stシングル。1973年のBROWNSVILLE STATIONによるヒット曲のカヴァー(アルバム「YEAH!」収録曲)。バンド初のトップ40入りシングルであり、Billboardシングル・チャートで16位を記録。プロモーション・ビデオにはアメリカの個性派俳優 Michael Berrymanが出演。

 アルバムではVince Neilがハーモニカを担当したクレジットが記載されているが、当時のLiveでのVinceはハーモニカを吹くマネをしていただけであり、ステージ裏に控えるセキュリティのFred Saundersが吹きマネをするVinceに合わせてハーモニカを吹いていた。



03 (A3). Louder Than Hell / ラウダー・ザン・ヘル
 (Sixx / Sixx)

 2ndアルバム「SHOUT AT THE DEVIL」制作時のアウトテイク"Hotter Than Hell"をベースに、タイトルと歌詞を変更のうえ改めてレコーディングされたナンバー。ちなみに"Hotter〜"はメジャー・デビュー前の1982年中頃に既にLiveでプレイされていたバンドにとっては馴染みの曲。3年の歳月を経てオフィシャル・トラック化された。

 「人それぞれ求めるものは違う。ただしオレは、自分の欲望のために他人を蹴落とすヤツらとつるむことは出来ない」という、当時のNikkiの思想を表した歌詞となっている。



04 (A4). Keep Your Eye On The Money / キープ・ユア・アイ
 (Sixx / Sixx)

 バンドの成功で得た、豪華なライフ・スタイルと莫大な金。このナンバーは、それを狙って近付いてくる人々に対し「その金、しっかり見張ってるぜ」と、Nikkiが皮肉をこめて表現したもの。



05 (A5). Home Sweet Home / ホーム・スウィート・ホーム
 (Sixx, Neil, Lee / Sixx)

 アルバムからの2ndシングル。Billboardシングル・チャート:89位。歌詞の大部分はNikkiがLAでの生活をスタートさせた17歳の頃に書いたものがベースとなっている。

 プロモーション・ビデオの冒頭では、電話の取り次ぎ役として、#02と同じくアメリカの個性派俳優 Michael Berrymanが出演 (Nikkiが電話を受けるシーンでは、バーの客として紫のカツラをかぶったVinceがチョイ役で登場)。この曲はシングル盤のセールス以上に、ビデオによる影響が大ヒットの要因であり、それを裏付けるかのごとく、アメリカのMTVでは4ヶ月間にわたり最多リクエストを記録した。



06 (B1). Tonight (We Need a Lover) / トゥナイト
 (Sixx, Neil / Sixx)

 Nikkiいわく 「"Looks That Kill"と、JUDAS PRIESTの融合」。2ndアルバム制作時のアウトテイク "Black Widow"が発展して仕上がったナンバー。



07 (B2). Use It Or Lose It / ユーズ・イット・オア・ルーズ・イット
 (Sixx, Mars, Neil, Lee / Sixx)

 「失う前に使ってしまえ、ぼやぼやしてると時間に見捨てられちゃうぜ」と歌われる歌詞の中には、若くしてこの世を去った映画スターJames Dean, Marilyn Monroe、任期半ばで凶弾に倒れた第35代アメリカ大統領John F Kennedy、カナダの首相夫人の座を捨てたMargaret Trudeau(第20・22代カナダ首相Pierre Trudeauと1984年に離婚)が登場する。



08 (B3). Save Our Souls / セイヴ・アワ・ソウルズ
 (Sixx, Neil / Sixx)

 ホラー映画「DEMONS」(1985年)の劇中使用曲(ただしサントラ盤には収録されていない)。#03, #06と同じく、2ndアルバム制作時のアウトテイク "Running Wild In The Night"の歌詞を一部流用するなどして仕上げられた。



09 (B4). Raise Your Hands To Rock / レイズ・ユア・ハンズ
 (Sixx / Sixx)

 Nikkiが、Carmine Appice(ヴァニラ・ファッジ, ベック・ボガート&アピスなどで活躍したドラマー)と電話で話していた際に、Carmineの口から出たセリフからインスピレーションを得て書いた曲。



10 (B5). Fight For Your Rights / ファイト・フォー・ユア・ライツ
 (Mars, Sixx / Sixx)

 Motley Crueとしてはレアな"人種差別"がテーマに取り上げられたナンバー。「権利のために戦え、流れる血の色は同じだ」と歌われる歌詞の中には、Martin Luther(キング牧師の名で知られる、人種差別解決に取り組んだアメリカの活動家)の名前が引用されている。


Bonus Tracks:

11. Home Sweet Home (Demo) / ホーム・スウィート・ホーム(デモ)
 (Sixx, Neil, Lee / Sixx)



12. Smokin' In The Boys Room (Alternate Guiter Solo Rough Mix) / スモーキン・イン・ザ・ボーイズ・ルーム(オルタネイト・ギター・ソロ)
 (Michael Lutz & Cub Koda)

 曲途中のギター・ソロの部分にVinceのハーモニカ・ソロが入っていない、初期のラフ・ミックス。



13. City Boy Blues (Demo) / シティ・ボーイ・ブルース(デモ)
 (Sixx, Mars, Neil / Sixx)

 Mickはアルバム収録トラックをオーバー・プロデュースと感じ、「デモのほうが気に入っている」とコメント。



14. Home Sweet Home (Instrumental Rough Mix) / ホーム・スウィート・ホーム(インストゥルメンタル・ラフ・ミックス)
 (Sixx, Neil, Lee / Sixx)



15. Keep Your Eye On The Money (Demo) / キープ・ユア・アイ(デモ)
 (Sixx / Sixx)



16. Tommy's Drum Piece From Cherokee Studios / トミーズ・ドラム・ピース・フロム・チェロキー・スタジオ
 (Lee)

* 日本盤のみのボーナス・トラック

 「THEATRE OF PAIN」アルバムは、Cherokee, Pasha, Record Plantの順で、3つのスタジオを使ってレコーディングが行われているが、これは「Cherokee Studios」におけるTommyのサウンド・チェック時に録音されたトラック。


Personnel:
* Recorded at : Cherokee Studios, Pasha Studios, Record Plant West Studios
* Mixed at : Record Plant West Studios
* Recorded & Mixed by : Duane Baron
* Direction : Doc McGhee and Doug Thaler for McGhee Entertainment
* Second Engineers : Paul Wertheimer, Mark Wilczak, Matt Brady, Alex Woltman, Brian Scheuble


Release Info:US
[ Original Released ] by Elektra/ Asylum Records (Elektra Entertainment)
[ Re:Released 1999 ] by Motley Records / Beyond Music
 * #11, #13, #15 Recorded at : Cherokee Studios 1985/02, Engineer : Brad Gilderman
 * Remastered by : Chris Solem at Future Disc 1999
[ Re:Re:Released 2003 ] by Motley Records / Hip-O Records (Universal Music)
[ Re:Re:Re:Released 2008 ] by Motley Records / Eleven Seven Music


Release Info:JP
[ CD Released 1989/07/10 ] by ダブリューイーエー・ジャパン 18P2-2753
[ Re:Released 1997/02/25 ] by イーストウエスト・ジャパン AMCY-2082
[ Re:Re:Released 1999/06/02 ] by ポリドール POCP-9188
 *紙ジャケット仕様限定盤 / 通常盤
 *ボーナス・トラック追加 / デジタル・リマスター / HDCD(以降の再発盤も同リマスター音源使用)
[ Re:Re:Re:Released 2003/10/22 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-3760
 *エンハンスドCD仕様(ビデオ・トラック追加、以降の再発盤も同仕様)
[ Re:Re:Re:Re:Released 2005/10/26 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-9614
 *紙ジャケット仕様限定盤
[ Re:Re:Re:Re:Re:Released 2006/10/18 ] by ユニバーサル・インターナショナル UICY-6489
[ Re:Re:Re:Re:Re:Re:Released 2008/06/25 ] by USMジャパン UICY-93492
 *紙ジャケット / SHM-CD仕様限定盤




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