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MOTLEY CRUE - MOTLEY CRUE
* update 2009/02
MOTLEY CRUE 「モトリー・クルー」 |
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01. Power To The Music
02. Uncle Jack
03. Hooligan's Holiday
04. Misunderstood
05. Loveshine
06. Poison Apples
07. Hammered
08. 'Til Death Do Us Part
09. Welcome To The Numb
10. Smoke The Sky
11. Droppin Like Flies
12. Driftaway
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13. Hypnotized (Unreleased Track)
14. Baby Kills (From QUATERNARY)
15. Living In The Know (Unreleased Track)
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Album Details: |
* Original Released : 1994/03/15 (日本盤:
1994/03/25)
* Line-up : John Corabi (Vo, G), Mick Mars
(G), Nikki Sixx (B), Tommy Lee (Dr)
* Produced by : Bob Rock, MOTLEY CRUE (#13)
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* Debut : 7 (1994/04)
* Peak : 7 (1994/04)
* Top200 : 10 weeks / Gold (500,000 over)
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* Single : #03."Hooligan's Holiday",
#04."Misunderstood", #02."Uncle
Jack", #10."Smoke The Sky"
* Video : #03."Hooligan's Holiday",
#04."Misunderstood", #10."Smoke
The Sky"
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Liner Notes: |
1992年2月、Motley Crueは 「カー・レースに夢中で、音楽活動を疎かにしている」との理由により、ヴォーカリストのVince
Neilを解雇(ただし、Vinceの解雇理由はタテマエであり、実質的にはメンバー間の感情的な縺れが原因でもある)。本アルバムはVinceの後任ヴォーカリストとして、新たに元THE
SCREAMのJohn Corabiを迎えて制作された、通算6枚目のアルバム。
制作当時、メディアではVinceとの確執やバンドの内情など様々な報道が行われていたが、バンドは「音楽が全てだ」とばかりに一切の雑音をシャット・アウト。Johnのパワフルな声を活かしたヘヴィで分厚いサウンドの楽曲や、"ファシズム",
"因習"などダークなテーマを題材にした歌詞世界といった新しい要素が貪欲に取り入れられ、「新生MOTLEY
CRUEの意欲作」として制作された。また、それまで基本的に1人で作詞を手掛けてきたNikkiと、同じく1人でギター・プレイを担当していたMickにとって、それぞれ初めて"詩の共作者",
"2ndギタリスト"を迎えてのレコーディング作業ともなっている。
きらびやかな「ロックン・ロール・スター・シンガー」を体現していたVinceがバンドを去り、リズム・ギターを掻き鳴らしハスキーな声で歌うシンガー
Johnが加入したことにより、バンドのイメージも変化。それまでの「パーティ,
ゴージャスでセクシーな女性とのライフ・スタイル」といったイメージは消え、ダークで男っぽい側面が強調された。
制作当初、アルバム・タイトルは「'TIL DEATH
DO US PART / 死して別れるまで」と名付けられていたが、約1年余りの長期に渡った制作過程において「このタイトルはもう飽きた」との理由から、一転シンプルに「MOTLEY
CRUE」として決定。また本アルバムでは、それまでバンド名の"O"と"U"に付けられていた「・・(ウムラウト)」が消えている。
ただし、リリース当初は全米アルバム・チャート初登場7位に食い込み、話題性も十分であった本アルバムではあるが、その勢いは長続きせず僅か7週目にして100位圏外にドロップ。また併せて実施されたツアーもチケットの売れ行き不振から会場規模を縮小〜途中で打ち切りとなり、セールス的には伸び悩んだのも事実である。
(※この後、バンドにはVince Neilが復帰。
同時にJohn Corabiは脱退となったため、本アルバムは新生MOTLEY
CRUE初にして唯一のアルバムとなる。また、Vinceが復帰した次アルバムでは再び"O"と"U"の「・・(ウムラウト)」は復活している)
Nikki Sixxはリリース当時、「アルバム『DECADE
OF DECADENCE』で、これまでのMotley Crueは終わった。今のオレ達は全く新しいバンドであり、変わらないのは名前だけだ」と語っていたが、数年後に当時を振り返り「あのアルバムは最高だった。ただしMOTLEY
CRUEという名前でリリースすべきではなかった」と素直に語る。
本アルバムのレコーディング・セッションで創られた曲は合計23曲とされているが、このうち本アルバム(ボーナス・トラック含む)で12+3曲、後の1994年9月にリリースされた日本盤コンピレーション・アルバム「QUATERNARY
(RAW TRACKS 3)」で1曲("10,000 Miles
Away")が発表された以外はお蔵入りとなっている。ちなみに当時書かれた曲のタイトルには"Roller
Coaster", "Backwash", "Song
With No Name", "Wrong From Right",
"Ditch That Bitch", "Hangin'
By A Thread", "Ghetto Blaster"などがあった。
リリース時には2種類のアートワーク(ロゴがレッドとイエローの色違い)が存在していた本アルバムだが、現在はレッド・ロゴ版がスタンダードとなっている。また日本盤では、初回限定盤(WPZP-5800)としてブックレット&紙ケース入りのLimited仕様がリリースされているが、紙ケースがレッド・ロゴ、CD本体のジャケットがイエロー・ロゴという粋な仕様になっていた。
ちなみに、当初プリントされた初期ロット50万枚のアートワークにはNikkiがナチスの制服を着て写っている写真が使用されていたため、レーベル判断でリリース直前に破棄されている。
※商品情報:「モトリー・クルー」(紙ジャケット仕様) , 「モトリー・クルー」
(商品情報は「Amazon.co.jpアソシエイト」による)
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Additional Info: |
#13- #15は1999年のデジタル・リマスター盤
"CRUCIAL CRUE (ミレニアム・シリーズ)"リリース時に追加されたトラック。また、上記リリースの際には日本国内のみの限定盤として紙ジャケット仕様のCDも発売されている。
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日本盤の紙ジャケット仕様は、2005年に行われた来日公演(2005/11/19-
11/17、全7公演)を記念した限定盤として、2005/10/26にも発売されている。
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紙ジャケット仕様は、2008年のアルバム「SAINTS
OF LOS ANGELES」のリリースにあわせ
2008/06/25にも発売されている(3回目は全10枚,
SHM-CD仕様, 初回限定盤)。
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Tracklisting: |
01. Power To The Music / パワー・トゥ・ザ・ミュージック
(Music: Corabi, Lee, Mars,
Sixx / Lyrics:
Corabi, Sixx)
1990年に成立した音楽検閲ラベル(Parental
Advisory - Explicit Content)貼り付けに意義を唱えるべく、「ストリートの音楽にパワーを取り戻せ!」と歌われる曲。
02. Uncle Jack / アンクル・ジャック
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
児童への性的虐待で逮捕されたJohn Corabiの叔父に関して書かれたナンバー。#04に続くプロモーション用シングルとしてサンプル盤が制作された。
03. Hooligan's Holiday / フーリガンズ・ホリディ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
アメリカのラジオでのコンテストにより選出された、アルバムからの1stシングル。レコーディングに際し、Tommyは
ほぼ1テイクでドラム録りを完了。プロデューサーBob
Rockは「今までのTommyのドラムの中で最高のトラック」と語る。シングル盤は、7インチ・レコード,
12インチ・レコード, CDシングルなど様々なフォーマットでリリースされた。
ディレクターNick Eganにより制作されたプロモーション・ビデオは、「暴力と近未来の管理社会」が描かれた1971年の映画「A
Clockwork Orange / 時計じかけのオレンジ」からインスパイアされたもの。
04. Misunderstood / ミスアンダーストゥッド
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
自殺と向き合う人々について書かれたアルバムからの2ndシングル。John
Corabi加入時に行われた2回目のオーディションで、Johnが提示した作りかけのギター・リフから発展したナンバーで、バンド初のオーケストラ(楽団)を起用してレコーディングされたトラック。Glenn
Hughesがゲスト参加。
プロモーション・ビデオはLA郊外のワッツで撮影されたが、初期バージョンには自殺を連想させるシーンが含まれていたことから、MTVでは放送禁止となった。
05. Loveshine / ラブシャイン
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
アルバム中で唯一のLoveソング。プロデューサーBob
Rockがマンドリンで参加。
06. Poison Apples / ポイズン・アップルズ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx, Rock
/ Corabi,
Sixx)
退廃的なロックンローラーのライフ・スタイルについて言及したナンバー。
07. Hammered / ハマード
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
#04と同じく、John Corabi加入時のオーディションで原型が創られた曲。表裏一体のハリウッドでの成功について歌われる。
08. 'Til Death Do Us Part / ティル・デス・ドゥ・アス・パート
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
アルバム制作時の仮タイトルと同名曲。「死して別れるまで、自分達のやりたいようにやる」という、当時のNikkiとバンドの信念が表されたナンバー。
09. Welcome To The Numb / ウェルカム・トゥ・ザ・ナム
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
タイトルが"Dancing In The Hole"
→ "Chip On My Shoulder" → "Welcome
To The Numb"と3転した曲。Mickが序奏部分でベースをプレイ。
10. Smoke The Sky / スモーク・ザ・スカイ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
マリファナを吸う行為について書かれたナンバー。曲中で名指しされる"Mr.
president / 大統領殿"は、1993年に第42代アメリカ大統領に就任したビル・クリントン。実質上の3rdシングルで、プロモーション・ビデオも制作されている。
11. Droppin Like Flies / ドロッピン・ライク・フライズ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx / Corabi, Sixx)
1992年4月末に起きたロサンゼルス暴動をテーマに書かれたナンバー。
12. Driftaway / ドリフトアウェイ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx / Corabi, Sixx)
John Corabiが前バンドTHE SCREAM時代に書いた曲をベースに仕上げられた曲。Nikkiが歌詞に手を加えているが、基本的には当時のJohnの心情を表したものとなっている...「オレは暑く孤独な日に、日陰に入ることを拒んだ正直な男さ」。
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Bonus Tracks: |
13. Hypnotized (Unreleased Track) / ヒプノタイズド
(Corabi, Lee, Mars, Sixx /
Corabi, Sixx)
1999年の再リリース時に追加されたボーナス・トラックではあるが、日本では1994年のオリジナル盤リリース時に"日本盤のみのボーナス・トラック"として収録されていたナンバー。Mickは「少し奇妙なものを作ってみようと思ったんだ、でも少しサイケデリックすぎたかもしれない」と語る。
14. Baby Kills (From QUATERNARY) / ベイビーキルズ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx / Corabi, Sixx)
オリジナル・タイトルは"Miss Babykills"とされ、本アルバムのために用意されていた曲。最終的に本アルバムへの収録は見送られたが、その後1994年に北米地域で通信販売されたEP盤「QUATERNARY」に収録されていた
(日本ではコンピレーション・アルバム「QUATERNARY
(RAW TRACKS 3)」収録曲として1994年10月にリリース)。
15. Living In The Know (Unreleased Track)
/ リヴィング・イン・ザ・ノウ
(Corabi, Lee, Mars, Sixx / Corabi, Sixx)
本アルバム制作時のアウト・テイク。日本では既に「QUATERNARY
(RAW TRACKS 3)」収録曲として発表されていたナンバー。当時のNikkiが、訳知り顔で自分に指図する人間について書いた曲。
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Personnel: |
* Additional Vocals : Glenn Hughes(#04),
Mark La France, David Steele
* Additional Players : Scott
Humphrey (Computer,
Synthesizer), Bob Rock (Acoustic
Guitar,
Rhythm Guitar, Mandolin), Hook
Herrera (Harmonica),
Sammy Sanchez (Mandolin), Bob
Buckley (Orchestra
Arranged & Conducted), Akira
Nagai (Concertmaster),
Members of Vancouver Symphony
Orchestra,
Members of Vancouver Opera Orchestra
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* Recorded at : A&M Studios
in Los Angeles
and Little Mountain Studios in
Vancouver
* Engineered by : Randy Staub
* Mixed by : Randy Staub and
Bob Rock
* Mastered by : George Marino
at Sterling
Sound in New York
* Additional Engineers : Brian
Dobbs, Ed
Korengo, Darren Grahn, Jim Labinski,
Bill
Kennedy, Ken Villeneuve, Greg
Goldman
* Additional Studios : Butt Cheese
West Studio,
4th Planet Studio, Tommyland
Studios
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Release Info:US |
[ Original Released ] by Elektra/ Asylum
Records (Elektra Entertainment)
[ Re:Released 1999 ] by Motley
Records /
Beyond Music
* Remastered by : Chris Solem
at Future
Disc 1999
[ Re:Re:Released 2003 ] by Motley
Records
/ Hip-O Records (Universal Music)
[ Re:Re:Re:Released 2008 ] by
Motley Records
/ Eleven Seven Music
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Release Info:JP |
[ CD Released 1994/03/25 ] by ダブリューイーエー・ジャパン
WPZP-5800, WPCP-5800
[ Re:Released 1997/02/25 ] by イーストウエスト・ジャパン
AMCY-2085
[ Re:Re:Released 1999/06/30 ] by ポリドール
POCP-9193
*紙ジャケット仕様限定盤 / 通常盤
*ボーナス・トラック追加 / デジタル・リマスター
/ HDCD(以降の再発盤も同リマスター音源使用)
[ Re:Re:Re:Released 2003/10/22 ] by ユニバーサル・インターナショナル
UICY-3763
[ Re:Re:Re:Re:Released 2005/10/26 ] by ユニバーサル・インターナショナル
UICY-9617
*紙ジャケット仕様限定盤
[ Re:Re:Re:Re:Re:Released 2006/10/18 ] by
ユニバーサル・インターナショナル UICY-6492
[ Re:Re:Re:Re:Re:Re:Released 2008/06/25 ]
by USMジャパン UICY-93495
*紙ジャケット / SHM-CD仕様限定盤
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